リードホーユー

リードホーユー
欧字表記 Lead for You
品種 サラブレッド
性別
毛色 黒鹿毛
生誕 1980年4月21日
死没 2009年9月18日(29歳没)
マラケート
トモノヒカル
母の父 ラークスパー
生国 日本の旗 日本北海道新冠町
生産者 森田芳男
馬主 熊本芳雄
調教師 服部正利栗東
競走成績
生涯成績 8戦3勝
獲得賞金 1億1198万5800円
勝ち鞍
八大競走 有馬記念 1983年
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リードホーユー(欧字名:Lead for You1980年4月21日 - 2009年9月18日)は日本競走馬種牡馬

1983年有馬記念優勝馬である。同期には中央競馬クラシック三冠馬のミスターシービー、日本調教馬として初めてジャパンカップを優勝したカツラギエース、短距離戦線で無類の強さを誇ったニホンピロウイナーなどがいる。

騎手の田原成貴に初めて八大競走勝利をもたらしたことでも知られるほか、グレード制が導入される直前であったため、本馬は八大競走として最後の優勝馬となった。

中央競馬史上唯一、重賞勝利が有馬記念1勝のみという馬である。当時JRAの馬名登録に小文字である「ォ」や「ッ」が使えなかったため、登録がリードホーユーであるが、馬主の熊本曰く正式には「リードフォーユー」であったと言う[要出典]

戦績

1982年7月、阪神競馬場の新馬戦でデビュー。のちに阪神3歳ステークスを勝つ事になるダイゼンキングを相手に大差で圧勝し、一躍クラシック候補に名が挙がった。しかし、その後は外埒へ斜行する悪癖のため、なかなか2勝目を挙げられずに年を越す事になった。

翌1983年、春初戦はきさらぎ賞だったが、同厩のニホンピロウイナーの前に完敗、4着に終わった。400万下条件戦のゆきやなぎ賞に勝利し、再びクラシックへの挑戦権を得たものの、その直後に骨折。この骨折によって、春のクラシック戦線から離脱する事になった。

秋は京都新聞杯から復帰。京都新聞杯ではカツラギエースの2着となり、菊花賞への優先出走権を獲得した。三冠最終戦の菊花賞では、カツラギエースとともにミスターシービーの三冠阻止の切り札として期待されたが、果敢に先行策で粘り込みを図ったもののミスターシービーに完敗、4着に終わった。

次走の有馬記念では積極果敢な先行策から4角先頭という堂々の横綱相撲で重賞初勝利を挙げた。この有馬記念では2着にも4歳のテュデナムキングが入り、ミスターシービーが不在の中、世代(1980年生まれ)の強さをみせた。ところが、レース後に競走能力喪失に相当する故障が判明し、引退する事になった。また、前述にもあるように、来る1984年より、グレード制が導入されるため、本馬は八大競走として最後の優勝馬となった。

2017年時点では唯一の「重賞勝ちが有馬記念のみ」の馬となっている[1]。なお、重賞初勝利が有馬記念というのも2017年時点ではストロングエイトとの2頭のみである。

引退後

種牡馬となったが、さしたる産駒も出ず、すぐにシンジケートは解散となった。その後、食肉用のセリに出されそうになったが、何とか救われ、乗馬クラブで主に乗馬用の種牡馬として過ごした。1997年に種牡馬を引退した後も北海道・野付ライディングファームで功労馬として余生を送っていたが、2009年9月18日に右後肢の球節を骨折したため、安楽死の処置がとられた。

主な産駒

  • ビクトリアレット(しもつけオークス、しもつけ菊花賞、とちぎダービー2着)
  • キューティハート(CBC賞4着)

血統表

リードホーユー血統スウィンフォード系 / Bois Roussel 5×5=6.25%(母内) ) (血統表の出典)

*マラケート
Malacate
1973 鹿毛
父の父
Lucky Debonair
1962 黒鹿毛
Vertex The Rhymer
Kanace
Fresh as Fresh Count Fleet
Airy
父の母
Eyeshadow
1959 鹿毛
My Babu Djebel
Perfume
Pretty One Bull Dog
Irvana

トモノヒカル
1971 鹿毛
*ラークスパー
Larkspur
1959 栗毛
Never Say Die Nasrullah
Singing Grass
Skylarking Precipitation
Woodlark
母の母
ゴッドネス
1959 鹿毛
ハクリヨウ *プリメロ
第四パッカナムビューチー
アバロンコート Underwood
*イヴオンヌフオツクス F-No.3-d


脚注

  1. ^ リードホーユー以外で重賞勝ちがGI1勝のみのGIホースは1986年宝塚記念優勝馬のパーシャンボーイ1989年エリザベス女王杯優勝のサンドピアリス1997年エリザベス女王杯優勝のエリモシックがいる。

外部リンク

  • 野付ライディングファーム
  • 競走馬成績と情報 netkeiba、JBISサーチ
日本の旗 有馬記念勝ち馬
   

国際競走指定前:
01回(1956年) メイヂヒカリ
02回(1957年) ハクチカラ
03回(1958年) オンワードゼア
04回(1959年) ガーネツト
05回(1960年) スターロツチ
06回(1961年) ホマレボシ
07回(1962年) オンスロート
08回(1963年) リユウフオーレル
09回(1964年) ヤマトキヨウダイ
第10回(1965年) シンザン
第11回(1966年) コレヒデ
第12回(1967年) カブトシロー
第13回(1968年) リュウズキ
第14回(1969年) スピードシンボリ
第15回(1970年) スピードシンボリ
第16回(1971年) トウメイ
第17回(1972年) イシノヒカル
第18回(1973年) ストロングエイト
第19回(1974年) タニノチカラ
第20回(1975年) イシノアラシ
第21回(1976年) トウショウボーイ
第22回(1977年) テンポイント
第23回(1978年) カネミノブ

第24回(1979年) グリーングラス
第25回(1980年) ホウヨウボーイ
第26回(1981年) アンバーシャダイ
第27回(1982年) ヒカリデユール
第28回(1983年) リードホーユー
第29回(1984年) シンボリルドルフ
第30回(1985年) シンボリルドルフ
第31回(1986年) ダイナガリバー
第32回(1987年) メジロデュレン
第33回(1988年) オグリキャップ
第34回(1989年) イナリワン
第35回(1990年) オグリキャップ
第36回(1991年) ダイユウサク
第37回(1992年) メジロパーマー
第38回(1993年) トウカイテイオー
第39回(1994年) ナリタブライアン
第40回(1995年) マヤノトップガン
第41回(1996年) サクラローレル
第42回(1997年) シルクジャスティス
第43回(1998年) グラスワンダー
第44回(1999年) グラスワンダー
第45回(2000年) テイエムオペラオー
第46回(2001年) マンハッタンカフェ
第47回(2002年) シンボリクリスエス

第48回(2003年) シンボリクリスエス
第49回(2004年) ゼンノロブロイ
第50回(2005年) ハーツクライ
第51回(2006年) ディープインパクト

国際競走(G1)指定後:
第52回(2007年) 日本の旗 マツリダゴッホ
第53回(2008年) 日本の旗 ダイワスカーレット
第54回(2009年) 日本の旗 ドリームジャーニー
第55回(2010年) 日本の旗 ヴィクトワールピサ
第56回(2011年) 日本の旗 オルフェーヴル
第57回(2012年) 日本の旗 ゴールドシップ
第58回(2013年) 日本の旗 オルフェーヴル
第59回(2014年) 日本の旗 ジェンティルドンナ
第60回(2015年) 日本の旗 ゴールドアクター
第61回(2016年) 日本の旗 サトノダイヤモンド
第62回(2017年) 日本の旗 キタサンブラック
第63回(2018年) 日本の旗 ブラストワンピース
第64回(2019年) 日本の旗 リスグラシュー
第65回(2020年) 日本の旗 クロノジェネシス
第66回(2021年) 日本の旗 エフフォーリア
第67回(2022年) 日本の旗 イクイノックス
第68回(2023年) 日本の旗 ドウデュース

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