メルシータカオー

メルシータカオー
欧字表記 Merci Taka O[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 せん[1]
毛色 栗毛[1]
生誕 1999年4月5日[1]
死没 2007年9月26日(8歳没)[2]
サクラユタカオー[1]
ウィスパーモア[1]
母の父 マルゼンスキー[1]
生国 日本の旗 日本北海道三石町)[1]
生産者 三石ファーム[1]
馬主 永井康郎[1]
調教師 武宏平栗東[1]
競走成績
生涯成績 平地競走9戦1勝
障害競走15戦3勝[1]
獲得賞金 1億8591万3000円[1]
勝ち鞍
J・GI 中山大障害 2004年
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メルシータカオー[1]日本競走馬2004年J・GI中山大障害に優勝した。

経歴

2002年の1月に中央競馬にて平地競走でデビューし、3戦目で初勝利を挙げたが昇級後は惨敗続きで障害競走に転向することとなる[3]。入障後5戦目で障害レースに初勝利、昇級2戦目の秋陽ジャンプステークスでオープン初勝利を挙げる[4]。その後の重賞戦線でも安定した活躍を見せるようになり、年明けて2004年の中山グランドジャンプでは7番人気ながらブランディスの2着に逃げ粘る[5]。続く東京ハイジャンプは1番人気に支持されたが、メジロロンザンの3着[6]。休養を挟み、秋季はイルミネーションジャンプステークスから始動して9着[3]。そして迎えた同年暮れの中山大障害では、重賞3連勝で臨んだロードプリヴェイルが1.7倍の圧倒的1番人気を集める中、レースでは序盤から果敢に先頭を奪うと終始安定した飛越で後続を寄せ付けず、直線では粘るメジロオーモンド以下を振り切って6馬身差の圧勝となった[3]。なお、鞍上の出津孝一は年末のこのレースが2004年初勝利であり、同時にこの年唯一の勝ち鞍となった[3]。管理する武宏平も、1985年毎日王冠ゴールドウェイで制して以来の重賞制覇となった[3]。翌年、中山グランドジャンプを目指してペガサスジャンプステークスに出走し7着とし、その後グランドジャンプに向けて調整を行っていたが屈腱炎を発症し長期休養に入る。復帰戦は1年半後の2006年10月の500万下条件戦で久々の平地競走に出走し、14着[4]。レースの1か月後に浅屈腱炎を再発させ、2度目の長期離脱を余儀なくされた[4]。2007年9月25日、放牧先のMS遠野で運動中に骨折し、翌26日に安楽死処分となった[7][8]。同日に競走馬登録を抹消[8]

競走成績

以下の内容は、netkeiba.com[9]、JBISサーチ[10]に基づく。

年月日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ(人気) 着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量
(kg)
勝ち馬/(2着馬
2002.01.07 京都 3歳新馬 ダ1800m(良) 14 8 15 96.6(11人) 14着 2:03.7 (44.2) -6.0 武幸四郎 55 エイブルマインド
0000.03.30 阪神 3歳未勝利 芝2000m(稍) 16 3 6 63.3(11人) 9着 2:04.7 (36.2) -0.8 武幸四郎 55 ウィンディマジック
0000.04.27 京都 3歳未勝利 芝1400m(良) 18 8 17 16.4(8人) 1着 1:23.1 (36.4) -0.2 安藤勝己 55 (ワイルドスナイパー)
0000.05.12 京都 あずさ賞 500 芝1600m(良) 12 5 6 34.4(8人) 7着 1:35.6 (36.2) -0.7 太宰啓介 55 マルブツカイウン
0000.06.15 阪神 鶴橋特別 500 芝2000m(良) 14 4 5 52.9(11人) 8着 2:01.4 (36.1) -0.6 武幸四郎 54 タイムトゥチェンジ
2003.01.26 小倉 山国川特別 500 芝1800m(稍) 16 2 3 84.8(13人) 16着 1:53.5 (40.1) -2.8 武英智 56 タガノナポレオン
0000.02.08 小倉 4歳上500万下 芝1200m(重) 18 7 15 41.5(14人) 16着 1:12.3 (37.1) -1.5 武英智 57 キャピタルラック
0000.03.22 中京 4歳上500万下 芝2000m(良) 16 3 6 116.5(15人) 14着 2:04.1 (36.5) -2.5 高井彰大 54 ショウナンアカツキ
0000.04.12 阪神 障害4歳上未勝利 障3000m(稍) 14 8 13 86.6(12人) 3着 3:21.3 -0.5 出津孝一 59 テイエムハヤカゼ
0000.05.04 東京 障害4歳上未勝利 障3000m(良) 14 8 13 04.1(2人) 3着 3:19.1 -1.0 出津孝一 59 クールジョイ
0000.05.17 東京 障害4歳上未勝利 障3000m(稍) 14 6 9 02.1(1人) 2着 3:26.5 -0.7 出津孝一 59 トーセンメイザン
0000.06.01 中京 障害3歳上未勝利 障2800m(重) 13 8 13 03.0(2人) 3着 3:05.0 -0.9 出津孝一 59 トーアコマンダー
0000.06.15 中京 障害3歳上未勝利 障2800m(重) 14 5 8 02.2(2人) 1着 3:05.9 -0.9 出津孝一 60 (ブイビャクダン)
0000.10.12 京都 障害3歳上オープン 障3170m(良) 10 1 1 22.6(6人) 6着 3:35.5 -1.7 出津孝一 60 エイシンルバーン
0000.11.08 東京 秋陽ジャンプS 障OP 障3300m(良) 13 6 8 18.8(4人) 1着 R3:39.0 -0.0 出津孝一 59 (ミレニアムスズカ)
0000.12.06 中山 イルミネーションジャンプS 障OP 障3350m(良) 14 5 8 05.0(2人) 3着 3:48.1 -0.6 出津孝一 60 メジロライデン
2004.01.10 中山 中山大障害 J・GI 障4100m(良) 13 5 7 17.8(5人) 5着 4:42.9 -2.0 出津孝一 63 ブランディス
0000.04.04 阪神 障害4歳上オープン 障OP 芝3170m(稍) 10 8 11 03.3(2人) 3着 3:32.9 -0.7 出津孝一 61 トーヨーシーザー
0000.04.17 中山 中山グランドジャンプ J・GI 芝4250m(良) 15 3 4 17.4(7人) 2着 4:47.9 -0.9 出津孝一 63.5 ブランディス
0000.06.12 東京 東京ハイジャンプ J・GII 障3300m(良) 14 5 7 01.9(1人) 3着 3:40.2 -1.1 出津孝一 60 メジロロンザン
0000.12.04 中山 イルミネーションジャンプS 障OP 障3350m(良) 13 4 4 09.1(5人) 9着 3:43.7 -2.9 出津孝一 60 メジロオーモンド
0000.12.25 中山 中山大障害 J・GI 芝4100m(良) 13 6 9 13.4(5人) 1着 4:37.6 -1.0 出津孝一 63 (メジロオーモンド)
2005.03.26 中山 ペガサスジャンプS 障OP 障3350m(良) 14 6 10 04.9(2人) 7着 3:44.8 -1.7 出津孝一 63 バローネフォンテン
2006.10.29 福島 3歳上500万下 芝1800m(良) 16 4 8 32.0(9人) 14着 1:50.6 (37.8) -2.0 田中克典 54 ワイルドシングス

血統表

メルシータカオー血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 テスコボーイ系
[§ 2]

サクラユタカオー
栗毛 1982
父の父
*テスコボーイ
Tesco Boy
1963 黒鹿毛
Princely Gift Nasrullah
Blue Gem
Suncourt Hyperion
Inquisition
父の母
アンジェリカ
1970 黒鹿毛
*ネヴァービート
Never Beat
Never Say Die
Bride Elect
スターハイネス *ユアハイネス
スターロツチ

ウィスパーモア
1986 鹿毛
マルゼンスキー
1974 鹿毛
Nijinsky II Northern Dancer
Flaming Page
*シル
Shill
Buckpasser
Quill
母の母
メルシーブルー
1976 鹿毛
*ダイアトム
Diatome
Sicambre
Dictaway
マミーブルー *ネヴァービート
リーガルローブ
母系(F-No.) リーガルローブ系(FN:1-e) [§ 3]
5代内の近親交配 ネヴァービート 3×4=18.75%、Princely Gift 3×5=15.63%、Nasrullah 4・5(父内) =9.38% [§ 4]
出典
  1. ^ [11]
  2. ^ [12]
  3. ^ [11]
  4. ^ [11][12]

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o “メルシータカオー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月18日閲覧。
  2. ^ “メルシータカオー死亡(27日)”. 競馬ブック. 2021年11月11日閲覧。
  3. ^ a b c d e “中山大障害、メルシータカオー6馬身差圧勝”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2004年12月25日). 2019年9月18日閲覧。
  4. ^ a b c “メルシータカオー、屈腱炎で長期休養へ”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2006年11月22日). 2019年9月18日閲覧。
  5. ^ “中山グランドJ、ブランディスG1連勝”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2004年4月17日). 2019年9月18日閲覧。
  6. ^ “東京ハイJ、メジロロンザン初重賞制覇”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2004年6月12日). 2019年9月18日閲覧。
  7. ^ “メルシータカオー、放牧先で運動中に骨折し死亡 [News]”. 中央競馬実況中継 競馬実況web. 日経ラジオ社 (2007年9月26日). 2019年9月18日閲覧。
  8. ^ a b “メルシータカオー、放牧中の骨折で死亡”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2007年9月26日). 2019年9月18日閲覧。
  9. ^ “メルシータカオーの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年9月18日閲覧。
  10. ^ “メルシータカオー 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月19日閲覧。
  11. ^ a b c “メルシータカオー 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月18日閲覧。
  12. ^ a b c “メルシータカオーの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年9月18日閲覧。
  13. ^ “マミーブルーの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年9月18日閲覧。

外部リンク

  • 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、JBISサーチ、Racing Post
第127回中山大障害勝ち馬(2004年)
1930年代

第1回 キンテン / 第2回 イサハヤ / 第3回 オーシス / 第4回 ジユピターユートピア / 第5回 トーナメント / 第6回 フソウ / 第7回 キンテキ / 第8回 トクタカ / 第9回 リードアン / 第10回 コクオー / 第11回 シヤインモア

1940年代

第12回 キヨクジツ / 第13回 スタミナ / 第14回 ライハルオン / 第15回 ゼーアドラー / 第16回 ホウカツピータ / 第17回 バイエル / 第18回 モトクマ / 第19回 カミワカ / 第20回 ニユージヤパン / 第21回 フクレイ / 第22回 ブルーホマレ / 第23回 カミカゼ / 第24回 ブランドライト

1950年代

第25回 エイシヤイン / 第26回 アシガラヤマ / 第27回 ツキヤス / 第28回 ミツタヱ / 第29回 カツシロ / 第30回 サチヒカリ / 第31回 ハクオー / 第32回 モモタロウ / 第33回 ギンザクラ / 第34回 アラワシ / 第35回 キタノイヅミ / 第36回 シマユキ / 第37回 ハクレイ / 第38回 クロシオ / 第39回 ヤマカブト / 第40回 ケニイモア / 第41回 ケニイモア / 第42回 オータジマ / 第43回 ハルボー

1960年代

第44回 ロールメリー / 第45回 ロールメリー / 第46回 クニハヤ / 第47回 トサキング / 第48回 フエニツクス / 第49回 ライトリア / 第50回 ゴールデンオーザ / 第51回 フジノオー / 第52回 フジノオー / 第53回 フジノオー / 第54回 フジノオー / 第55回 ミスハツクモ / 第56回 アドミラル / 第57回 ホウラン / 第58回 クニハヤヒメ / 第59回 ヤマニンダイヤ / 第60回 フジノホマレ / 第61回 タジマオーザ / 第62回 ホンマルシロー / 第63回 マウントブゼン

1970年代

第64回 ハセタカラ / 第65回 リクオー / 第66回 ナスノセイラン / 第67回 開催取りやめ / 第68回 ナスノセイラン / 第69回 マスヒロ / 第70回 ナスノヒエン / 第71回 クリユタカ / 第72回 グランドマーチス / 第73回 グランドマーチス / 第74回 グランドマーチス / 第75回 グランドマーチス / 第76回 エリモイーグル / 第77回 サクラオンリー / 第78回 バローネターフ / 第79回 バローネターフ / 第80回 ファンドリナイロ / 第81回 バローネターフ / 第82回 バローネターフ / 第83回 バローネターフ

1980年代

第84回 オキノサコン / 第85回 カチウマタロー / 第86回 ナカミショウグン / 第87回 テキサスワイポン / 第88回 キングスポイント / 第89回 キングスポイント / 第90回 オキノサキガケ / 第91回 オキノサキガケ / 第92回 メジロジュピター / 第93回 メジロアンタレス / 第94回 ブルーフラール / 第95回 オンワードボルガ / 第96回 ライバコウハク / 第97回 ハッピールイス / 第98回 メジロアンタレス / 第99回 シノンシンボリ / 第100回 メジロアイガー / 第101回 ヤマニンアピール / 第102回 キョウエイウオリア / 第103回 メジロマスキット

1990年代

第104回 パンフレット / 第105回 ワカタイショウ / 第106回 シンコウアンクレー / 第107回 シンボリモントルー / 第108回 シンボリクリエンス / 第109回 シンボリクリエンス / 第110回 メジログッテン / 第111回 ブロードマインド / 第112回 ブロードマインド / 第113回 ローズムーン / 第114回 ダイカツストーム / 第115回 フジノスラッガー / 第116回 ポレール / 第117回 ポレール / 第118回 ポレール / 第119回 ケイティタイガー / 第120回 ノーザンレインボー / 第121回 ビクトリーアップ / 第122回 ゴッドスピード

2000年代

第123回 ランドパワー / 第124回 ユウフヨウホウ / 第125回 ギルデッドエージ / 第126回 ブランディス / 第127回 メルシータカオー / 第128回 テイエムドラゴン / 第129回 マルカラスカル / 第130回 メルシーエイタイム / 第131回 キングジョイ / 第132回 キングジョイ

2010年代
2020年代