那賀町

曖昧さ回避 この項目では、徳島県にある町について説明しています。和歌山県にあった町については「那賀町 (和歌山県)」をご覧ください。
なかちょう ウィキデータを編集
那賀町
大釜の滝
地図
町庁舎位置
那賀町旗 那賀町章
那賀町旗  那賀町章
2005年3月1日制定
日本の旗 日本
地方 四国地方
都道府県 徳島県
那賀郡
市町村コード 36368-5
法人番号 5000020363685 ウィキデータを編集
面積 694.98km2
総人口 6,576[編集]
推計人口、2024年4月1日)
人口密度 9.46人/km2
隣接自治体 阿南市美馬市三好市勝浦郡勝浦町上勝町、海部郡美波町海陽町名西郡神山町
高知県安芸市香美市、安芸郡馬路村
那賀町役場
町長
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橋本浩志
所在地 771-5295
徳島県那賀郡那賀町和食郷字南川104番地1
北緯33度51分27秒 東経134度29分48秒 / 北緯33.85742度 東経134.49664度 / 33.85742; 134.49664座標: 北緯33度51分27秒 東経134度29分48秒 / 北緯33.85742度 東経134.49664度 / 33.85742; 134.49664
外部リンク 公式ウェブサイト

那賀町位置図

― 市 / ― 町・村

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那賀町(なかちょう)は、徳島県の南部に位置する那賀郡に属する。

剣山国定公園の奥地には高の瀬峡剣山スーパー林道などの大自然があり、貴重な野生動植物を抱える。また那賀川坂州木頭川などの清流がつくる大釜の滝大轟の滝などは紅葉と一体となり優れた景勝地となる。特に大小100以上の滝がある旧木沢村は「日本一の滝王国」と称していた。

農林業が盛んで、特に木頭地区の木頭ゆず、相生地区のオモトは正月飾り等に使われ日本一の産地である。同地区では、彼岸等の仏花ケイトウの西日本一の産地であり、県内有数のの産地でもある。

概要

那賀町・阿南市境

那賀町は2005年平成17年)3月1日平成の大合併により、それまでの那賀郡5町村の合併により発足した。なお、現在の那賀郡は当町のみとなっている。徳島県の自治体としては、三好市に次いで2番目に広い町域を有しており、大釜の滝大轟の滝など自然に恵まれた町である。

那賀町は2006年(平成18年)11月3日に県南部で初、上勝町三好市に次いで県下3番目の景観行政団体になった。美しい自然や景観を保全するための景観条例を県下で初めて制定する予定であり、徳島県の景観保全の先進地となりつつある。

最近では、豊かな自然を売り物に貸し家・売り家を含めた団塊世代などの移住を求めており、町のホームページでは空き家情報を掲載したり、移住交流支援センターを設立した。2007年(平成19年)10月には同様の取り組みを行っている県内の自治体では初めて、近畿地方からのIターン予定者との契約が成立した。

県庁所在地の徳島市よりも、高知県高知市に近い地域も少なくない。

地理

四万十帯および秩父帯を基盤としている。那賀川が蛇行して流れていて平地に乏しく、集落は川沿いの狭い段丘に限られるが、那賀川の侵食による流路短絡で残った旧流路を利用した集落がいくつかある。旧相生町の延野、大久保、蔭谷などがこれに該当する。

竜王山

河川

那賀川
和食郷字田野

地名

大字の頭に「木頭」とついているものは旧木頭村である。例えば、「木頭出原」は旧木頭村出原である。ただし、「木頭」という大字は旧・木沢村木頭であり、「木頭名」という大字は旧・木沢村木頭名である。

隣接している自治体

気候

冬は寒冷で、朝晩の気温は氷点下になる。多雨地域として知られ、台風が襲来した際には豪雨に見舞われることも多い。旧上那賀町海川で2004年8月1日に観測された1317mmは、1日の降水量としての日本記録である[1]。それ以前の日本記録も、旧木頭村日早で1976年9月11日に観測された1114mmであった[2]

木頭(1991年 - 2020年)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 18.7
(65.7)
22.3
(72.1)
25.2
(77.4)
31.7
(89.1)
33.1
(91.6)
36.1
(97)
38.2
(100.8)
39.0
(102.2)
34.7
(94.5)
30.4
(86.7)
25.8
(78.4)
21.3
(70.3)
39.0
(102.2)
平均最高気温 °C°F 9.0
(48.2)
10.3
(50.5)
14.1
(57.4)
19.4
(66.9)
23.7
(74.7)
25.9
(78.6)
30.0
(86)
30.8
(87.4)
26.6
(79.9)
21.6
(70.9)
16.2
(61.2)
11.0
(51.8)
19.9
(67.8)
日平均気温 °C°F 2.6
(36.7)
3.9
(39)
7.4
(45.3)
12.5
(54.5)
16.9
(62.4)
20.3
(68.5)
24.0
(75.2)
24.5
(76.1)
21.1
(70)
15.6
(60.1)
9.8
(49.6)
4.5
(40.1)
13.6
(56.5)
平均最低気温 °C°F −2.0
(28.4)
−1.1
(30)
2.0
(35.6)
6.6
(43.9)
11.4
(52.5)
16.2
(61.2)
20.1
(68.2)
20.6
(69.1)
17.3
(63.1)
11.4
(52.5)
5.3
(41.5)
0.0
(32)
9.0
(48.2)
最低気温記録 °C°F −8.5
(16.7)
−10.9
(12.4)
−6.8
(19.8)
−2.3
(27.9)
1.7
(35.1)
7.3
(45.1)
12.0
(53.6)
13.2
(55.8)
7.2
(45)
0.9
(33.6)
−3.0
(26.6)
−6.5
(20.3)
−10.9
(12.4)
降水量 mm (inch) 77.0
(3.031)
108.2
(4.26)
176.2
(6.937)
204.9
(8.067)
277.4
(10.921)
398.7
(15.697)
479.6
(18.882)
546.8
(21.528)
611.2
(24.063)
283.5
(11.161)
131.4
(5.173)
96.4
(3.795)
3,391.3
(133.516)
平均降水日数 (≥1.0 mm) 6.6 7.7 11.2 10.5 11.4 15.0 13.9 13.8 13.9 10.3 7.8 6.6 128.7
平均月間日照時間 171.8 165.0 188.8 196.1 194.6 128.3 147.2 171.9 130.4 156.8 157.5 164.3 1,972.7
出典1:Japan Meteorological Agency
出典2:気象庁[3]

人口

2024年、民間の有識者らで作る人口戦略会議は、那賀町における2020年から30年間の女性人口減少率を予想。20歳から39歳の女性が78.7%減少する(県下最大値)とし、将来的に消滅する可能性が高い「消滅可能性自治体」であることを示した[4]

那賀町と全国の年齢別人口分布(2005年) 那賀町の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 那賀町
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性

那賀町(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より


歴史

行政

役場

  • 那賀町役場

町長

氏名 就任年月日 退任年月日 備考
1 日下正隆 2005年平成17年)4月17日 2007年(平成19年)3月23日 公金約4億円横領が発覚して辞職。現在は逮捕され、服役中。
2 坂口博文 2007年(平成19年)4月22日 2023年(令和5年)4月25日  
3 橋本浩志 2023年(令和5年)4月26日 現職

副町長

  • 峯田繁廣 現職

警察・消防

衆議院

選挙区名 議員名 政党名 当選回数 備考
徳島県第1区徳島市小松島市阿南市勝浦郡佐那河内村名西郡、那賀町、海部郡) 仁木博文 無所属 2 選挙区
後藤田正純 自由民主党 8 比例復活
吉田知代 日本維新の会 1 比例復活

姉妹都市・提携都市

国内

  • 釧路市北海道
    • 2006年平成18年)9月2日友好都市提携。 旧鷲敷町と旧音別町が締結していた提携を新自治体同士で再度行ったもの。旧鷲敷町と旧音別町の友好都市提携は、旧鷲敷町に大塚製薬、旧音別町に大塚食品と、両町に大塚グループの工場があることに由来する。

教育

高等学校

中学校

小学校

廃止・休止された学校

中学校

小学校

医療

産業

  • 大塚製薬 徳島ワジキ工場
    大塚製薬 徳島ワジキ工場

農業

工業

企業
工業団地
  • わじき工業団地: 「ヨーロッパ風自然公園型工業団地」と称し環境調和に力点を置く。分譲中。

商業

  • よいしょきとうむら(地産直販店)
コンビニエンスストア

交通

鉄道

町内を鉄道路線は通っていない。最寄り駅は、JR牟岐線桑野駅あるいは日和佐駅

バス

道路

一般国道
県道

道の駅

ケーブルテレビ

観光地

大釜の滝
大轟の滝
太龍寺ロープウェイ

景勝

名所・旧跡

温泉

公共施設

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

著名な出身者

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 災害をもたらした気象事例 台風第10・11号 平成16年(2004年)7月29日~8月6日 - 気象庁
  2. ^ 台風17号による降雨量の分布 - 防災基礎講座「災害はどこでどのように起きているか」
  3. ^ “木頭 過去の気象データ検索”. 気象庁. 2024年3月22日閲覧。
  4. ^ “「消滅可能性自治体」の一覧 近畿・中国・四国・九州の地域”. 毎日新聞 (2024年4月24日). 2024年4月27日閲覧。
  5. ^ 図典 日本の市町村章 p191
  6. ^ “災害救助法の適用p11 災害救助法の適用に当たって ③法適用の状況(平成26~令和元年度)”. 内閣府政策統括官 (2020年). 2023年6月3日閲覧。
  7. ^ “「わじき温泉」は「ゆり野」に店名を変更しています。”. 那賀町 (2021年10月11日). 2023年11月19日閲覧。

外部リンク

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三好市 つるぎ町 神山町 上勝町 勝浦町
香美市 北 阿南市
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南
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