迷子石
江戸時代から明治時代にかけての日本で、行方不明になった子供を探す手段として使われた伝言板については「迷子」をご覧ください。 |
迷子石(まいごいし、glacial erratic、erratic boulder[1],、erratic block[1])とは、氷河によって削り取られた岩塊が、長い年月のうちに氷河の流れに乗って別の場所に運ばれ、氷河が溶け去った後に取り残された岩のこと。
多くの場合、その場所の地質とは異なる岩が不自然な形で留まるため、まるで誰かが意図的に置いたかのように見える。迷子石を調べることで、氷河がどのように存在したかが分かる。赤道付近の南アフリカのナミビアにある迷子石が、22億年前と6億年前に地球全体が厚い氷で覆われたというスノーボールアース(全球凍結)仮説の証拠のひとつとして挙げられる[2]。アメリカのセントラルパークには芝生の上に迷子石が残されている。ドイツのベルリン大聖堂前の広場には,北欧から運ばれた迷子石で作られたシャーレがある。
脚注
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- ^ a b 文部省編 『学術用語集 地学編』 日本学術振興会、1984年、ISBN 4-8181-8401-2。
- ^ NHK「地球大進化」プロジェクト編 『NHKスペシャル 地球大進化 46億年・人類への旅 : 全球凍結』 日本放送出版協会、2004年、ISBN 4-14-080862-4。
関連項目
外部リンク
- “かがく用語集:迷子石”. NHK. 2012年1月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年11月21日閲覧。