段波(だんぱ、英語: bore)は、切り立った水の壁が進行する形態の波である[1][2]。
満潮の際、潮汐が段波となって川を遡上することがあり[3]、海嘯とよばれる。津波が陸上に押し寄せたり川を遡上したりするとき、段波を形成することもある[3]。
天然ダムの決壊などにより水が一気に押し寄せる現象は洪水段波とよばれる[4]。平成29年7月九州北部豪雨では少なくとも4河川で発生、段波現象がなかった場合を想定して比較すると、流量・氾濫面積ともに大きくなったと考えられている[4]。
脚注
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- ^ “だん‐ぱ【段波】”. デジタル大辞泉. 小学館. 2018年7月19日閲覧。
- ^ “ボア”. 海の事典. 財団法人日本水路協会海洋情報研究センター. 2018年7月19日閲覧。
- ^ a b “段波(だんぱ)という言葉を聞きました。どういう現象ですか?”. 日本放送協会. 2018年7月19日閲覧。
- ^ a b “「洪水段波」で氾濫域2.5倍 たまった土砂・流木の決壊起因 九大研究班が朝倉の4河川で確認”. 西日本新聞 (2018年6月28日). 2018年7月19日閲覧。