機上不活性ガス生成装置(On Board Inert Gas Generating System、略称:OBIGGS、オビグス)は、航空機の燃料タンクにおける火災・爆発を防止する為の装置である。
概要
燃料タンク内の空間部分には気化した燃料と酸素(空気)の混合気が充満しているため、 タンク内に静電気等の発火源が生じると、気化した燃料が燃焼して火災・爆発につながる。航空機のエンジン抽気から、不活性ガスである窒素ガスを分離・濃縮して燃料タンク内に供給することで、酸素濃度を低下させ[1]、燃焼を防止するのが本装置である。 利点として、燃料タンク内の金属製ハニカム構造やポリウレタン充填が不要となり、重量の軽減や燃料搭載量の増加が見込める。 また、エンジンの稼働中は常時ガス供給可能となる他、地上整備における不活性ガス充填整備が不要になる。 1982年の量産開始以降、主に軍用機に搭載されている。
搭載機種
脚注
- ^ 軍用機では酸素濃度9%以下が目安とされている。
参考文献
高橋浩章「航空機の機上ガス分離技術の動向」『防衛技術ジャーナル』324号、2008年
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機体構造 | - 圧力隔壁
- カバネストラット(英語版)
- キャノピー
- クラックアレスタ(英語版)
- 航空機ドープ(英語版)
- 航空機ファブリックカバー(英語版)
- 航空機フェアリング(英語版)
- フライングワイヤー(英語版)
- フォーマー(英語版)
- 胴体
- ハードポイント
- インタープレーンストラット(英語版)
- ジュリーストラット(英語版)
- 前縁
- リフトストラット(英語版)
- ロンジロン(英語版)
- ナセル
- リブ (航空工学)(英語版)
- 翼桁
- ストレススキン(英語版)
- ストラット
- 後縁(英語版)
- 翼付根
- 翼端
- ウィングボックス(英語版)
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フライトコントロール(英語版) | 操縦桿 | - センタースティック(英語版)
- サイドスティック(英語版)
- 人工感覚装置(英語版)
- 失速警報装置
- スティックプッシャー(英語版)
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動翼 | |
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空力 | - 能動空力弾性翼
- アダプティブコンプライアントウィング(英語版)
- アンチショックボディ(英語版)
- チャンネルウィング(英語版)
- ドッグトゥース
- リーディング・エッジ・カフ(英語版)
- ストール・ストリップ(英語版)
- ストレーキ
- 可変翼
- ヴォルテックスジェネレータ
- ボルティロン(英語版)
- ウィングフェンス(英語版)
- ウィングレット
フラップ | - ブローフラップ(英語版)
- ガーニーフラップ
- クルーガーフラップ(英語版)
- ガウジフラップ(英語版)
- リーディング・エッジ・フラップ(英語版)
- リーディング・エッジ・スラット(英語版)
- リーディング・エッジ・スロット(英語版)
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アビオニクスおよび航空計器システム | |
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推進装置 | |
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着陸装置および制動装置 | - 航空機用タイヤ(英語版)
- テールフック
- オートブレーキ(英語版)
- 従来の着陸装置(英語版)
- ドローグパラシュート(英語版)
- 降着装置
- 着陸装置エクステンダー(英語版)
- オレオストラット(英語版)
- 三輪車着陸装置(英語版)
- ツンドラタイヤ(英語版)
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