リーンダー・パエス

リーンダー・パエス
Leander Paes
リーンダー・パエス
基本情報
国籍 インドの旗 インド
出身地 同・コルカタ
生年月日 (1973-06-17) 1973年6月17日(50歳)
身長 177cm
体重 77kg
利き手
バックハンド 片手打ち
ツアー経歴
デビュー年 1991年
ツアー通算 56勝
シングルス 1勝
ダブルス 55勝
生涯獲得賞金 8,587,586 アメリカ合衆国ドル
4大大会最高成績・シングルス
全豪 2回戦(1997・2000)
全仏 2回戦(1997)
ウィンブルドン(英) 2回戦(2001)
全米 3回戦(1997)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 優勝(2012)
全仏 優勝(1999・2001・09)
ウィンブルドン(英) 優勝(1999)
全米 優勝(2006・09・13)
優勝回数 8(豪1・仏3・英1・米3)
4大大会最高成績・混合ダブルス
全豪 優勝(2003・10・15)
全仏 優勝(2016)
ウィンブルドン(英) 優勝(1999・2003・10・15)
全米 優勝(2008・15)
優勝回数 10(豪3・仏1・英4・米2)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 73位(1998年8月24日)
ダブルス 1位(1999年6月21日)
獲得メダル
男子 テニス
オリンピック
1996 アトランタ シングルス
2017年4月5日現在
テンプレート  ■プロジェクト テニス

リーンダー・パエスLeander Paes, タミル語: লিয়েন্ডার পেজ, 1973年6月17日 - )は、インドコルカタ出身の男子プロテニス選手。同じインドのマヘシュ・ブパシと同じく、ダブルスを得意とする選手。4大大会でも男子ダブルス8勝、混合ダブルス10勝を挙げている。これまでにATPツアーでシングルス1勝、ダブルス55勝を挙げている。自己最高ランキングはシングルス73位、ダブルス1位。身長177cm、体重77kg、右利き。

来歴

パエスの家族は、父親がホッケーインド代表選手として1972年ミュンヘン五輪の銅メダルを獲得した経歴を持ち、母親はバスケットボール選手であった。息子のリーンダーは17歳の時の1990年ウィンブルドン選手権男子ジュニアシングルス部門で優勝し、1991年にプロ入りした。1996年アトランタ五輪で、パエスは男子シングルス準決勝でアメリカのアンドレ・アガシに敗れたが、3位決定戦でブラジルのフェルナンド・メリジェニを3-6, 6-2, 6-4の逆転で破って銅メダルを獲得した。これはインドのスポーツ選手として、1980年モスクワ五輪以来のメダル獲得であり、個人競技でのメダルは1952年ヘルシンキ五輪以来であった。

パエスは1997年からマヘシュ・ブパシと組んで、男子テニスツアーで多数のダブルス優勝を記録し始める。1999年、パエスとブパシはすべての4大大会男子ダブルスで決勝戦に勝ち残り、全仏オープンウィンブルドン選手権で男子ダブルス連続優勝を達成した。2000年シドニー五輪で、パエスはインド代表として開会式の旗手を務めた。2001年3月26日、パエスとブパシは2人一緒にインドの最高名誉賞である「パドマ・シュリー」(Padma Shri)を政府から授与された。

2003年、パエスはダブルスに復帰したマルチナ・ナブラチロワと混合ダブルスのペアを組み、全豪オープンウィンブルドン選手権の混合ダブルスで優勝を飾った。それから、2006年マルティン・ダムとペアを組んで全米オープン男子ダブルス初優勝を達成する。2008年から2010年まで、パエスはルーカス・ドロウヒーと組んで大半のトーナメントに出場するようになる。パエスとドロウヒーは、2009年全仏オープンと全米オープン優勝により、4大大会男子ダブルス年間2冠を獲得した。パエスにとっては、全仏オープンは8年ぶり3度目、全米オープンは3年ぶり2度目の優勝となる。

2010年はカーラ・ブラックと組み混合ダブルスで全豪オープンウィンブルドンに優勝した。

2011年はパエスはブパシと組み、2011年全豪オープン男子ダブルスで準優勝した。

2012年からはラデク・ステパネクと組み、全豪オープン男子ダブルス決勝に2年連続で進出した。決勝では4連覇を狙ったブライアン兄弟を7–6(1), 6–2で破り初優勝した。4大大会男子ダブルス7勝目であり、キャリア男子ダブルスグランドスラムを達成した。そして翌年の2013年全米オープン男子ダブルスの準決勝で年間グランドスラムがかかったブライアン兄弟を3-6, 6-3, 6-4で破り、決勝戦でアレクサンダー・ペヤ/ブルーノ・ソアレス組を6-1, 6-3で下しペアとしては2度目のグランドスラム優勝を果たした。

シングルスでのパエスは、2002年以後はデビスカップのシングルス戦と地元インドチェンナイ・オープンのみに出場を絞り、男子ツアー大会のシングルスにはほとんど出場していない。4大大会では、1997年全米オープンでセドリック・ピオリーンと対戦した3回戦進出が最高成績である。

2006年8月、パエスは国際テニス連盟からテニスに貢献した選手の賞(Awards for Services to the Game)を授与された。一緒に受賞した選手は総計13名で、その中にはジュジャ・ケルメツィクルト・ニールセン加茂公成ジーナ・ガリソンアンナ・スマシュノワバルバラ・シェットなどがいる。

2015年2月、パエスはダブルスに復帰したマルチナ・ヒンギスと混合ダブルスのペアを組み、全豪オープンで優勝した。これによりパエスは、女子テニス界に名を残す2人のマルチナとグランドスラムを制したこととなった。

2015年全米オープン混合ダブルスを制し混合ダブルス30年ぶりとなる年間3冠を達成した。

4大大会ダブルス優勝

  • 全豪オープン 男子ダブルス:1勝(2012年)/ 混合ダブルス:3勝(2003年・2010年・2015年)
  • 全仏オープン 男子ダブルス:3勝(1999年・2001年・2009年)/ 混合ダブルス:1勝(2016年)
  • ウィンブルドン 男子ダブルス:1勝(1999年)/混合ダブルス:3勝(1999年・2003年・2010年)
  • 全米オープン 男子ダブルス:3勝(2006年・2009年・2013年)/混合ダブルス:1勝(2008年)

ダブルス成績

男子ダブルス

大会 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 SR W–L
全豪オープン A 2R QF A 1R SF F 1R 1R 2R QF 1R A F 3R 2R SF QF F W 1R QF 2R 1R 1R 1/22 47–21
全仏オープン A A A A 2R SF W 1R W SF SF 2R QF 1R 2R 3R W F 2R 2R 2R A 3R QF 3/19 51–16
ウィンブルドン 1R 3R A 2R 1R 2R W A 1R 1R SF 2R QF SF QF SF 1R 2R 2R 3R SF SF 3R 2R 1/22 44–21
全米オープン SF 2R 1R A SF SF F 1R 1R 2R A F 1R W 1R F W 1R QF F W 3R 2R 1R 3/22 58–19

混合ダブルス

大会 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 SR
全豪オープン A A A A A 1R 1R F 2R W F A SF QF 2R 2R W 2R F 2R QF W QF QF 3/18
全仏オープン A A A 2R 3R QF 3R QF 2R 2R 2R F QF QF 1R 2R QF QF SF 2R A 2R W 1/19
ウィンブルドン 3R A 1R QF QF W A 3R QF W 3R A QF QF 2R F W QF F 2R 2R W 3R 4/20
全米オープン A 1R A 1R 1R 2R 1R F 2R A SF QF 1R F W F QF SF QF A QF W 2R 2/19

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、リーンダー・パエスに関連するカテゴリがあります。
  • リーンダー・パエス - ATPツアーのプロフィール (英語) ウィキデータを編集
  • リーンダー・パエス - デビスカップのプロフィール (英語) ウィキデータを編集
  • リーンダー・パエス - 国際テニス連盟 ウィキデータを編集
  • リーンダー・パエス - Olympedia(英語) ウィキデータを編集
男子テニスダブルス世界ランキング1位
  • (開始年/終了年 – 週)
  • 2019年2月4日付
 
リーンダー・パエス 獲得タイトル
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
全豪テニス選手権(1905–1968)男複 || 男単 • 女単 | 女複 • 混複
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
全仏テニス選手権(1925–1967)男複 || 男単 | 女単 | 女複 | 混複
イギリスの旗 ウィンブルドン(オープン化以後)男子ダブルス優勝者
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
  • (2020年)大会中止
  • (2021年)ニコラ・メクティッチ(英語版) &マテ・パビッチ
  • (2022年)マシュー・エブデン&マックス・パーセル(英語版)
  • (2023年)ウェスリー・クールホフ(英語版) &ニール・スクプスキ(英語版)
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
全米テニス選手権(1881–1967)男複 || 男単 • 女単 | 女複 • 混複

(1969) マーガレット・コート / マーティ・リーセン & アン・ヘイドン=ジョーンズ / フレッド・ストール  (1987) ジーナ・ガリソン / シャーウッド・スチュワート  (1988) ヤナ・ノボトナ / ジム・ピュー  (1989) ヤナ・ノボトナ / ジム・ピュー  (1990) ナターシャ・ズベレワ / ジム・ピュー  (1998) ジョー・デューリー / ジェレミー・ベイツ  (1992) ニコル・プロビス / マーク・ウッドフォード  (1993) アランチャ・サンチェス・ビカリオ / トッド・ウッドブリッジ  (1994) ラリサ・サブチェンコ・ネーランド / アンドレイ・オルホフスキー  (1995) ナターシャ・ズベレワ / リック・リーチ  (1996) ラリサ・サブチェンコ・ネーランド / マーク・ウッドフォード  (1997) マノン・ボーラグラフ / リック・リーチ  (1998) ビーナス・ウィリアムズ / ジャスティン・ギメルストブ  (1999) マリアン・デスウォート / デビッド・アダムズ  (2000) レネ・スタブス / ジャレッド・パーマー  (2001) コリーナ・モラリュー / エリス・フェレイラ  (2002) ダニエラ・ハンチュコバ / ケビン・ウリエット  (2003) マルチナ・ナブラチロワ / リーンダー・パエス  (2004) エレーナ・ボビナ / ネナド・ジモニッチ  (2005) サマンサ・ストーサー / スコット・ドレーパー  (2006) マルチナ・ヒンギス / マヘシュ・ブパシ  (2007) エレーナ・リホフツェワ / ダニエル・ネスター  (2008) 孫甜甜 / ネナド・ジモニッチ  (2009) サニア・ミルザ / マヘシュ・ブパシ   (2010) カーラ・ブラック / リーンダー・パエス   (2011) カタリナ・スレボトニク / ダニエル・ネスター   (2012) ベサニー・マテック=サンズ / ホリア・テカウ   (2013) ヤルミラ・ガイドソバ / マシュー・エブデン   (2014) クリスティナ・ムラデノビッチ / ダニエル・ネスター   (2015) マルチナ・ヒンギス / リーンダー・パエス   (2016) エレーナ・ベスニナ / ブルーノ・ソアレス   (2017) アビゲイル・スピアーズ / フアン・セバスティアン・カバル  (2018) マテ・パビッチ / ガブリエラ・ダブロウスキー  (2019) ラジーブ・ラム / バルボラ・クレイチコバ  (2020) ニコラ・メクティッチ / バルボラ・クレイチコバ  (2021) ラジーブ・ラム / バルボラ・クレイチコバ  (2022) イワン・ドディグ / クリスティナ・ムラデノビッチ  (2023) ラファエル・マトス / ルイーザ・ステファニー  (2024) ヤン・ジエリンスキ(英語版) / 謝淑薇

全豪テニス選手権(1922–1968)混複 || 男単 • 女単 | 男複 • 女複
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
  • 20 開催無し
  • 21 デシラエ・クラウチェク&ジョー・ソールズベリー
  • 22 ウェスリー・クールホフ&柴原瑛菜
  • 23 ティム・プッツ&加藤未唯
全仏テニス選手権(1925–1967)混複 || 男単 | 女単 | 男複 | 女複
イギリスの旗 ウィンブルドン(オープン化以後)混合ダブルス優勝者
全米選手権(1892–1967)混複 || 男単 • 女単 | 男複 • 女複