ジュリ・アルベアル

この名前は、スペイン語圏の人名慣習に従っています。第一姓(父方の姓)はアルベアル第二姓(母方の姓)はオレフエラです。
ジュリ・アルベアル
基本情報
ラテン文字 Yuri Alvear Orjuela
 コロンビア
生年月日 (1986-03-29) 1986年3月29日(38歳)
身長 176cm
選手情報
階級 女子70kg級
JudoInside.comの詳細情報
獲得メダル
 コロンビア
柔道
オリンピック
2016 リオデジャネイロ 70kg級
2012 ロンドン 70kg級
世界柔道選手権
2009 ロッテルダム 70kg級
2013 リオデジャネイロ 70kg級
2014 チェリャビンスク 70kg級
2015 アスタナ 70kg級
2017 ブダペスト 70kg級
2018 バクー 70kg級
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ジュリ・アルベアル・オレフエラスペイン語: Yuri Alvear Orejuela1986年3月29日 - )は、コロンビアバジェ・デル・カウカ県・ハムンディ出身の女子柔道家[1][2][3]

来歴

最初はバレーボール陸上競技に取り組んでいたが、14歳の時に柔道の指導者に素質を見込まれたことがきっかけで柔道を始めた[4][5]。2007年にはパンナム選手権の70kg級で優勝するが、2008年の北京オリンピックでは7位だった[1]。2009年には明治大学出身の早川憲幸が指導者となった。早川によれば、他の選手と異なりアルベアルだけは時間を厳守して練習も休まずに疑問に思ったことは次々と質問しに来る熱心な選手であったという。まだ試合の駆け引きには疎い側面があったものの、原石と呼べる存在であった。ただ世界選手権まではそれほど時間がなかったことから日本式のオーソドックスな柔道スタイルではなく、アルベアルが得意にしていた双手刈朽木倒、肩車などを徹底的に行使する指導が行われた。また、対戦相手を混乱させるため相手とはけんか四つになるような組み手指導も行われた[6]。その結果、世界選手権ではオール一本勝ちして、コロンビア初、南米女子としても1984年の世界選手権61kg級で優勝したベネズエラのナターサ・エルナンデス、2003年の世界選手権63kg級で優勝したアルゼンチンのダニエラ・クルコウェルに続く史上3人目の世界チャンピオンになった[6]。2010年はパンナム選手権で膝を負傷した影響もあって、世界選手権には出場しなかった。2011年の世界選手権では初戦で敗れた。2012年のロンドンオリンピックでは準々決勝で世界チャンピオンのリュシ・ドコス内股で敗れたものの、その後の3位決定戦で中国の陳飛を技ありで破って銅メダルを獲得して、柔道競技でコロンビア初のメダルを獲得することになった[1][6]。2013年の世界選手権では、2度目の優勝を飾った[7][8]。2014年の世界選手権では決勝で日本のヌンイラ華蓮小内刈で破って2年連続3度目の優勝を成し遂げた[9][10]。但し、これだけの実績を残しながらコロンビア政府からは満足な金銭的支援を受けていない。そのため、2014年からはミキハウス所属の選手となって、その支援を受けながら3ヶ月に1度は来日して、帝京大学山梨学院大学などで稽古を積んでいる。世話をしてくれた松本薫や打ち込み相手の佐俣優依とは仲が良いという[11][12]。2015年の世界選手権では3位に終わった[13]。2016年にはパンナム選手権で優勝するが、ワールドマスターズでは3位だった[14]リオデジャネイロオリンピックでは決勝まで進み日本の田知本遥に合技で一本負けを喫したものの、銀メダルを獲得した[15]。2017年のパンナム選手権では優勝した[2]。2017年の世界選手権では準決勝で新井千鶴に技ありで敗れて3位だった[16]。2018年の世界選手権では準々決勝で新井に敗れるも3位になった[17]。2021年2月には現役引退を表明した[18]。その後、ナショナルチームのコーチになった[19]

主な戦績

(出典[2]、JudoInside.com)。

脚注

  1. ^ a b c Yuri Alvear Biography and Olympic Results[リンク切れ]Archived 2020年4月17日, at the Wayback Machine.[リンク切れ]Archived 2020年4月17日, at the Wayback Machine.
  2. ^ a b c profile
  3. ^ listes des judokas
  4. ^ Yuri Alvear, una judoca que llega a sus segundos Juegos Olímpicos
  5. ^ Yuri Alvear, de bailarina de salsa a campeona de Judo
  6. ^ a b c 「世界で活躍する日本人柔道家」近代柔道 ベースボールマガジン社、2015年2月号
  7. ^ 日本人の指導受け再び女王に/柔道 日刊スポーツ 2013年8月31日
  8. ^ World Championships, Rio 2013 DAY 5
  9. ^ World Championships 2014
  10. ^ World Championships, Chelyabinsk 2014
  11. ^ 日本の支援受け連覇=ミキハウス所属のアルベアル-世界柔道 2014年8月30日
  12. ^ 「スペシャルインタビュー」近代柔道 ベースボールマガジン社、2016年11月号
  13. ^ “Championships 2015, Astana”. 2015年9月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年8月28日閲覧。
  14. ^ World Judo Masters 2016 - Guadalajara, Mexico
  15. ^ Judo Olympic Games 2016
  16. ^ Suzuki World Judo Championships 2017
  17. ^ World Judo Championships 2018
  18. ^ アルベアルが引退 日本人指導者と五輪メダル/柔道 サンケイスポーツ 2021年3月31日
  19. ^ Yuri Alvear's new challenge as a mother and a coach

外部リンク

  • ジュリ・アルベアル - JudoInside.com のプロフィール(英語)
  • ミキハウスのプロフィール
1997年までは66kg級、99年以後は70kg級
1980年代
~90年代
2000年代
~10年代
  • 48kg級
  • 52kg級
  • 57kg級
  • 63kg級
  • 70kg級
  • 78kg級
  • 78kg超級
  • 無差別級
  • 五輪
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