ジュピック

ジュピック
品種 サラブレッド
性別
毛色 栗毛
生誕 1967年4月3日
トロピック
ジュデラ
母の父 ニコロデラルカ
生国 日本の旗 日本
北海道浦河郡浦河町
生産者 山口晴夫
馬主 松井照夫
調教師 工藤嘉見(栗東
競走成績
生涯成績 26戦3勝
獲得賞金 4172万9100円
勝ち鞍 優駿牝馬(1970年)
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ジュピック1967年4月3日 - ?)は、日本中央競馬会に所属していた競走馬繁殖牝馬持込馬1970年オークスを優勝。

馬齢2000年まで使用されていた旧表記(数え年)を用いる。

経歴

デビューまで

父トロピックはトウルビヨン系種牡馬で、現役時はコロネーションカップエクリプスステークスなどを制した一流馬。種牡馬としてアイルランド2000ギニーのパヴェーなどを送り出した。

3歳時(1969年)

8月30日阪神でデビューし、6番人気ながら2着に6馬身差の快勝。2着馬は後に優勝牝馬でも2着に来るケイサンタであった。2戦目の3歳ステークスも連勝するが、3戦目のデイリー杯3歳Sは10着と大敗。ここから3連敗を喫するが、いずれも勝ち馬はタニノムーティエであった。

4歳時(1970年)

1970年(4歳)は阪神4歳牝馬特別4着、桜花賞5着と掲示板は確保するも、タマミには歯が立たなかった。

桜花賞からぶっつけでの挑戦となった優駿牝馬は前年にシャダイターキンで制していた森安重勝の手綱となったが、タマミが頭一つ抜けた1番人気に支持され、ジュピックは12番人気の低評価であった。当日は大雨に見舞われ田圃のような馬場で行われ、タマミは大幅な距離延長と不良馬場に逃げを殺され14着に敗退。代わって馬場の悪い直線の内を突いたジュピックが、ケイサンタに5馬身差を付けて優勝。勝ち時計2分40秒6は現在の条件で施行されるようになってからのワースト2であるが、ラップは決してスローペースではなく、上がり3Fが42秒近くかかった壮絶な消耗戦であった。12番人気と10番人気の組み合わせで、枠番連勝は8210円を記録。この時の優勝馬体重390kgは史上最軽量でのクラシック競走勝利ともなったが、翌1971年カネヒムロが384kgで更新されている。森安は優駿牝馬を連覇し、レース後のコメントで「最内は案外馬場が良かった」と振り返っている。

その後は同年秋の神戸杯2着が最高で、京都牝馬特別クニノハナの5着でビクトリアカップには出走しなかった。1971年(5歳)は条件戦で凡走を繰り返すなど全く振るわず、結局1勝もすることなく、当時新人の南井克巳が騎乗した10月23日の比叡ステークス(800万下)9着を最後に引退。

ジュピック以来、優駿牝馬の優勝馬はその後1勝も出来ないということが続いていたが、1973年に勝ったナスノチグサ1974年新潟記念を勝ってそのジンクスを打ち破っている。

引退後

引退後は1972年から繁殖入りし、8頭を産むも目立った活躍馬は残せなかった。しかし函館スプリントS3着馬イサミサクラの祖母となったため、現在でも牝系を残すことに成功している。

競走成績

  • 1969年(5戦2勝)
    • 1着 - 3歳ステークス
  • 1970年(10戦1勝)
    • 1着 - 優駿牝馬
    • 2着 - 神戸杯
    • 3着 - 4歳特別
  • 1971年(11戦0勝)
    • 3着 - 短距離ステークス

太字八大競走を含むGI級レース。

外部リンク

  • 競走馬成績と情報 netkeiba、JBISサーチ
優駿牝馬勝ち馬
1930年代

第1回 アステリモア / 第2回 ホシホマレ

1940年代

第3回 ルーネラ / 第4回 テツバンザイ / 第5回 ロツクステーツ / 第6回 クリフジ / 第7回 ミツマサ / 第8回 トキツカゼ / 第9回 ヤシマヒメ / 第10回 キングナイト

1950年代

第11回 コマミノル / 第12回 キヨフジ / 第13回 スウヰイスー / 第14回 ジツホマレ / 第15回 ヤマイチ / 第16回 ヒロイチ / 第17回 フエアマンナ / 第18回 ミスオンワード / 第19回 ミスマルサ / 第20回 オーカン

1960年代

第21回 スターロツチ / 第22回 チトセホープ / 第23回 オーハヤブサ / 第24回 アイテイオー / 第25回 カネケヤキ / 第26回 ベロナ / 第27回 ヒロヨシ / 第28回 ヤマピット / 第29回 ルピナス / 第30回 シャダイターキン

1970年代

第31回 ジュピック / 第32回 カネヒムロ / 第33回 タケフブキ / 第34回 ナスノチグサ / 第35回 トウコウエルザ / 第36回 テスコガビー / 第37回 テイタニヤ / 第38回 リニアクイン / 第39回 ファイブホープ / 第40回 アグネスレディー

1980年代
1990年代

第51回 エイシンサニー / 第52回 イソノルーブル / 第53回 アドラーブル / 第54回 ベガ / 第55回 チョウカイキャロル / 第56回 ダンスパートナー / 第57回 エアグルーヴ / 第58回 メジロドーベル / 第59回 エリモエクセル / 第60回 ウメノファイバー

2000年代

第61回 シルクプリマドンナ / 第62回 レディパステル / 第63回 スマイルトゥモロー / 第64回 スティルインラブ / 第65回 ダイワエルシエーロ / 第66回 シーザリオ / 第67回 カワカミプリンセス / 第68回 ローブデコルテ / 第69回 トールポピー / 第70回 ブエナビスタ

2010年代

第71回 アパパネ・サンテミリオン(同着) / 第72回 エリンコート / 第73回 ジェンティルドンナ / 第74回 メイショウマンボ / 第75回 ヌーヴォレコルト / 第76回 ミッキークイーン / 第77回 シンハライト / 第78回 ソウルスターリング / 第79回 アーモンドアイ / 第80回 ラヴズオンリーユー

2020年代