ジェイムソン・タイヨン

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  • ジェイムソン・タヤン
  • ジェイムソン・タイオン
ジェイムソン・タイヨン
Jameson Taillon
シカゴ・カブス #50
ピッツバーグ・パイレーツ時代
(2017年4月15日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
カナダの旗 カナダ
二重国籍[1]
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
フロリダ州ウィンターヘブン
生年月日 (1991-11-18) 1991年11月18日(32歳)
身長
体重
6' 6" =約198.1 cm
225 lb =約102.1 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2010年 MLBドラフト1巡目(全体2位)
初出場 2016年6月8日
年俸 $18,000,000(2024年)[2]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
カナダの旗 カナダ
WBC 2013年
この表について
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プロジェクト:野球選手  ■テンプレート

ジェイムソン・リー・タイヨンJameson Lee Taillon, 英語発音:/ˈʤeɪmsən ˈtaɪoʊn/[3]1991年11月18日 - )は、アメリカ合衆国フロリダ州ウィンターヘブン出身のプロ野球選手投手)。右投右打。愛称はジャモJamo[4]MLBシカゴ・カブス所属。

経歴

プロ入り前

テキサス州ザ・ウッドランズ高等学校(英語版)時代の2009年にはベネズエラで開催されたパン・アメリカンU-18大会に野球アメリカ合衆国代表として出場し、決勝のキューバ戦で7.2回を16三振、無失点に抑えて金メダル獲得に大きく貢献した[5]2010年3月23日には19奪三振ノーヒットノーランを達成[6][7]ジョシュ・ベケット以降では最高の高校生投手との評価を受け[8]スティーブン・ストラスバーグとも比較された[9]

プロ入りとパイレーツ時代

2010年MLBドラフトピッツバーグ・パイレーツから全体2位で指名を受ける。カナダ国籍を持つ選手としては2002年アダム・ローウェン(全体4位)を上回る史上最高位での指名となった[1]。入団交渉が不成立になった場合はライス大学への進学が内定していたが、同年8月16日に契約金650万ドルでパイレーツに入団した[10]

2011年にA級ウェストバージニア・パワーでプロデビュー。投球制限を課され、慎重に育成された[11]

2012年はA+級ブレイデントン・マローダーズでプレー。同年の2012年のMLBオールスターゲーム#フューチャーズゲームにアメリカ合衆国選抜の一員として出場した[12]。シーズン終盤にはAA級アルトゥーナ・カーブに昇格した。

2013年はシーズン開幕前の1月17日に第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)本戦のカナダ代表に選出された[13]

シーズンではAA級アルトゥーナで開幕を迎え、8月にAAA級インディアナポリス・インディアンズへ昇格した。AAA級インディアナポリスでは6試合に登板し1勝3敗、防御率3.89だった。

2014年4月に肘関節の内側側副靭帯を修復するためトミー・ジョン手術を受け、2014年のシーズンを棒に振ることになった[14]。オフの11月20日にルール・ファイブ・ドラフトでの流出を防ぐために40人枠入りした[15]

2015年も引き続き、MLB、MiLBともに登板しなかった。

2016年に復帰し、開幕をAAA級インディアナポリスで迎えた。6月8日にMLB初昇格を果たし、同日のニューヨーク・メッツ戦で先発してメジャーデビュー(6回3失点で勝敗付かず)[16]。この年は18試合に先発登板し、防御率3.38、5勝4敗、WHIP1.12と、ルーキーながら好成績を残した。また、MiLBのAAA級インディアナポリスでは、10試合の先発登板で4勝2敗、防御率2.04、WHIP0.81、与四球率0.9、奪三振率8.9という見事な成績を記録した。

2017年5月6日に脚の付け根の違和感を訴えて故障者リストに登録され、同月8日に精巣がんの疑いで手術を受けた[17]。この年は25試合に先発登板して8勝7敗、防御率4.44、125奪三振を記録した。

2018年は32試合に先発登板して14勝10敗、防御率3.20、179奪三振を記録した。

2019年は自身初めて開幕投手を務めた。しかし、8月に自身2度目となるトミー・ジョン手術を受けることを発表し、残りシーズン全休が決定的となった[18]

2020年は前年の手術の影響もあり、全休した。

ヤンキース時代

2021年1月24日にミゲル・ヤフーレロアンシー・コントレラスキャナン・スミス=エンジグバ、マイコル・エスコットとのトレードで、ニューヨーク・ヤンキースへ移籍した[19]。シーズンでは開幕をMLBで迎えた。5月1日のデトロイト・タイガース戦で2年前の2019年5月1日のテキサス・レンジャーズ戦以来2年ぶりに勝利投手となった[20]

2022年オフの11月6日にFAとなった[21]

カブス時代

2022年12月7日にシカゴ・カブスと4年総額6800ドルの契約を結んだ[22][23]

2023年は6月24日と25日に開催されたライバルのカージナルス(英語版)とのロンドンでの公式戦「ロンドンシリーズ(英語版)」にカブスの一員として帯同した。7月7日ののヤンキースタジアムでの古巣ヤンキース戦に登板し勝利したが、これはカブスにとっては初となるヤンキースタジアムでの勝利だった[24]

選手としての特徴

94~97mph(約151.3~156.1km/h)の速球を軸とする本格派右腕である。最速では98.4mph[25](約158.4km/h)を計測した。変化球で最も評価が高いのはカーブで、スライダーも平均以上とされる。チェンジアップはまだ改善の余地を残す[11]

人物

アメリカ合衆国とカナダの二重国籍を保持している。両親は共にカナダ連邦オンタリオ州の出身で、トロント大学の卒業生である[1]

詳細情報

年度別投球成績





















































W
H
I
P
2016 PIT 18 18 0 0 0 5 4 0 0 .556 418 104.0 99 13 17 1 3 85 1 2 40 39 3.38 1.12
2017 25 25 0 0 0 8 7 0 0 .533 587 133.2 152 11 46 3 4 125 7 0 69 66 4.44 1.48
2018 32 32 2 1 0 14 10 0 0 .583 785 191.0 179 20 46 4 6 179 2 0 69 68 3.20 1.18
2019 7 7 1 0 0 2 3 0 0 .400 158 37.1 34 4 8 1 2 30 1 0 24 17 4.10 1.13
2021 NYY 29 29 0 0 0 8 6 0 0 .571 603 144.1 130 24 44 1 6 140 4 0 73 69 4.30 1.21
2022 32 32 0 0 0 14 5 0 0 .737 728 177.1 168 26 32 0 5 151 3 0 78 77 3.91 1.13
2023 CHC 30 29 0 0 0 8 10 1 0 .444 655 154.1 156 27 41 0 5 140 2 0 96 83 4.84 1.28
MLB:7年 173 172 3 1 0 59 45 1 0 .567 3934 942.0 918 125 234 10 31 850 20 2 449 419 4.00 1.22
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績



投手(P)












2016 PIT 18 5 14 2 1 .905
2017 25 7 17 0 0 1.000
2018 32 9 23 0 2 1.000
2019 7 1 2 0 0 1.000
2021 NYY 29 5 9 0 0 1.000
2022 32 8 18 1 2 .963
2023 CHC 30 7 9 0 1 1.000
MLB 173 42 92 3 6 .978
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

記録

MiLB

背番号

  • 50(2016年 - )

代表歴

アメリカ合衆国代表
  • 2009年パン・アメリカンU-18大会アメリカ合衆国代表
カナダ代表

脚注

  1. ^ a b c High pick enjoys dual citizenship Nanaimo Daily News
  2. ^ “Jameson Taillon Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2024年5月20日閲覧。
  3. ^ “英語のIPA発音記号変換(アメリカ英語)”. tophonetics.com. 2021年6月29日閲覧。
  4. ^ Pirates Players Weekend nicknames explained MLB.com (英語) (2017年8月25日) 2017年9月27日閲覧
  5. ^ Justin Smoak & Jameson Taillon Honored for 2009 Achievements
  6. ^ 7イニング制で四球1
  7. ^ Pirates select Jameson Taillon in first round of Draft | pirates.com: Official Info
  8. ^ 2010 MLB Draft Selections | FanGraphs Baseball
  9. ^ BaseballAmerica.com: High School: Events: Aflac All-American Classic: Taillon, Wolters Shine At Aflac
  10. ^ Pitching prospect Taillon picks Pirates over Rice - Houston Chronicle
  11. ^ a b BATTLE OF THE TAIS: Jameson Taillon vs. Taijuan Walker Prospect Smackdown - Minor League Ball
  12. ^ Prospects pack rosters for 2012 All-Star Futures Game | MLB.com: News
  13. ^ Hardy, Richmond, Tosoni, Taillon added to WBC Provisional Roster Baseball Canada (2013年1月17日) 2015年2月19日閲覧
  14. ^ http://triblive.com/sports/pirates/5899189-74/taillon-surgery-pirates#axzz2y8JNewWU
  15. ^ “Pirates designate Ike Davis for assignment”. ESPN (2014年11月20日). 2021年1月25日閲覧。
  16. ^ Flores' pinch single in 10th lifts Mets over Pirates 6-5
  17. ^ “パイレーツのタイヨンが精巣がん手術=米大リーグ:時事ドットコム”. 時事通信社 (2017年5月9日). 2017年5月27日閲覧。
  18. ^ Adam Berry and Sarah Wexler (2019年8月14日). “Taillon has 2nd TJ surgery, to miss 2020 season” (英語). MLB.com. 2021年1月25日閲覧。
  19. ^ Mark Polishuk (2021年1月24日). “Yankees Acquire Jameson Taillon” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年1月24日閲覧。
  20. ^ Bryan Hoch (2021年5月2日). “Taillon tallies first victory in exactly 2 years” (英語). MLB.com. 2021年5月3日閲覧。
  21. ^ “131 Players Become XX(B) Free Agents” (英語). mlbplayers.com (2022年11月6日). 2022年11月14日閲覧。
  22. ^ “Taillon agrees to 4-year deal with Cubs” (英語). MLB.com. 2022年12月19日閲覧。
  23. ^ “Cubs Sign Jameson Taillon” (英語). MLB Trade Rumors. 2022年12月19日閲覧。
  24. ^ Bill Ladson (2023年7月7日). “Taillon turns back the clock in Cubs' 1st Yankee Stadium win” (英語). MLB.com. 2023年7月9日閲覧。
  25. ^ 2018年 ミルウォーキー・ブルワーズ戦で計測

関連項目

外部リンク

  • 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
  • Jameson Taillon stats MiLB.com (英語)
  • Jameson Taillon (@JTaillon19) - X(旧Twitter)
  • Jameson Taillon (@j_taillon19) - Instagram
シカゴ・カブス ロースター
投手
捕手
内野手
外野手
監督・コーチ
  • 30 クレイグ・カウンセル(監督)
  • 84 ライアン・フラハーティ(ベンチコーチ)
  • 76 ダスティン・ケリー(打撃コーチ)
  • 96 ジム・アドゥチ(打撃コーチ補佐兼ゲームプランニングコーチ)
  • 63 フアン・カブレハ(打撃コーチ補佐)
  • 80 ジョン・マリー(英語版)(打撃コーチ補佐)
  • 68 トミー・ホットビー(英語版)(投手コーチ)
  • 53 ダニエル・モスコス(英語版)(投手コーチ補佐)
  • 55 マイク・ナポリ(一塁コーチ)
  • 33 ウィリー・ハリス(三塁コーチ)
  • 81 クレイグ・ドライバー(英語版)(捕手コーチ)
  • 79 ダレン・ホームズ(英語版)(ブルペンコーチ)
  • 97 アレックス・スミス(コーチ兼データ開発担当)
  • 85 ギャレット・ロイド(ブルペン捕手)
  • -- ダニー・ハルツェン(投球ストラテジスト)
公式サイト(英語)より 40人ロースター 監督・コーチ一覧 2024年6月16日更新
ピッツバーグ・パイレーツ開幕投手
1880年代
1890年代
1900年代
  • 00 サム・リーバー
  • 01 サム・リーバー
  • 02 ディーコン・フィリップ
  • 03 ディーコン・フィリップ
  • 04 ディーコン・フィリップ
  • 05 パッシー・フラエティ
  • 06 ビック・ウィリス
  • 07 ディーコン・フィリップ
  • 08 ハウイー・カムニッツ
  • 09 ハウイー・カムニッツ
1910年代
1920年代
1930年代
  • 30 レイ・クレマー
  • 31 ラリー・フレンチ
  • 32 ラリー・フレンチ
  • 33 ビル・スウィフト
  • 34 ヘイニー・マイネ
  • 35 ウェイト・ホイト
  • 36 サイ・ブラントン
  • 37 サイ・ブラントン
  • 38 サイ・ブラントン
  • 39 サイ・ブラントン
1940年代
  • 40 ボブ・クリンガー
  • 41 ボブ・クリンガー
  • 42 マックス・ブッチャー
  • 43 リップ・シューエル
  • 44 プリーチャー・ロー
  • 45 フリッツ・オスターミューラー
  • 46 フリッツ・オスターミューラー
  • 47 リップ・シューエル
  • 48 ハル・グレッグ
  • 49 リップ・シューエル
1950年代
  • 50 ボブ・チェインズ
  • 51 クリフ・チェンバーズ
  • 52 ムリー・ディックソン
  • 53 ムリー・ディックソン
  • 54 ボブ・フレンド
  • 55 マックス・サーコント
  • 56 ボブ・フレンド
  • 57 ボブ・フレンド
  • 58 ボブ・フレンド
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1960年代
1970年代
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カナダの旗 野球カナダ代表 - 2013 ワールド・ベースボール・クラシック
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